対人関係療法
2008-02-10 10:11:05
テーマ:日々つつがなし・・・
今年は関東は当たり年ですね。
ずいぶん雪が降っています。
寒くなりましたが、皆さまお元気でいらっしゃいましたでしょうか?
私は先月、めちゃ忙しくて、忙しい・・・忙しい・・ああ、忙しい・・・と
思っているうちに、激しい肩こりに悩まされ、ついに病院へ行くと、
「首のヘルニア」と言われてしまいました~。
ああ・・・イヤだなあ。ついに私もヘルニア持ちです。
なんとかリハビリで治ると良いのですが・・・。
さて、最近「拒食症・過食症を対人関係療法で治す」(水島広子 著、紀伊国屋書店)
という本を読みました。
著者は国会議員も経験された、精神科医の方で、
日本ではまだ珍しい「対人関係療法」というものを使って、
摂食障害の治療に当たっている方だそうです。
これを読んで思ったことは、この「拒食症・過食症」の箇所を
「うつ病」と置き換えても、まったく同じだな?と思ったことです。
「こころの病」を薬ではなく、この短期療法を使って治すことで、
効果を上げているそうです。(十二週間~十六週間で治るそうです)
具体的に言うと、
自分が一番大切に思っている他者との関係(現在の)を、
コミュニケーションを使って治すということです。
要するに、例えば「うつ病」の原因を探って、
そこから治すということではなくて、
(そんなことをしたら、膨大な時間がかかってしまいますからね・・・)
今、現在の人間関係の中で、自分が一番重要だと思っている他者、
(結婚しているなら、配偶者、独身なら、親、恋人など)との
関係性の中で治していくというものです。
つまり、うつ病の原因がなんであれ、
自分の重要な他者とのコミュニケーションが計れているならば、
病気にはならない、というのです。
会社でイヤなことがあっても、奥さんに言って、
「あら、そんな辛い事が・・・」なんて言ってもらえたら、
もうそれで済んでしまう、と言うのです。
これが、「あんたがだらしないからよ」なんて責められたりするような
関係だったら、病気になってしまうということなのでしょう。
まあ、つまりは普段から、家族と良好な関係を築いていたなら、
そんな事にはならないということなのです。
私事で言うならば、確かに私は夫と良好な関係を築いていたとは
言えなかったなあ~と思ってしまいました。
夫は全く私に心をひらいてくれなかったし、
やたら細かいことに厳しい人で、
口を開くと、文句ばかり・・・。
休みの日は一日中ねてばかりで、
家族と一緒になにかするということもない。
結婚当初からのズレは大きくなるばかりで、
正直言うと、私の頭の中には、
いつも「離婚」の二文字が踊っているという状況でした。
(タイミングを計っているような・・・)
夫も私には何も言わないし、
私の方も夫を支える、ということは出来なかった
(したくなかった?)のです。
つまりは、一緒に暮らしてはいても、
完全に心は離ればなれだということですね。
この療法はそういうお互いの期待のズレや思い込みを、
コミュニケーションで、つまりは「言葉で伝える」
ということで、(ただそれだけで)
治していくということなのです。
この重要な他者とのコミュニケーションが上手くいけば、
つまりは他人に自分の気持ちを上手く伝える事ができれば、
他の他者との関係も格段によくなるし、そうなるとストレスもなくなってきます。
著者が言うには、ストレスの原因は全て「対人関係」にあると言います。
なるほどなあ~・・・と思いました。
まだ日本ではこの療法自体が広まっていないので、
身近なところではやっていないようですが、
本を読んでひとりでコツコツやるしかないのかな?と
いう気はします。
でもなんだか、
「ええ・・・!?こんな簡単なことでいいの?」
とちょっと嬉しくなりました~。
でも、私たちって本当にコニュニケーション不足ですよね。
こんなの分かるでしょ?
ってことでずっとやってきているんですものね。
きちんと自分の気持ちを話す、
そして相手の気持ちを聞く、
ってなかなか出来ないですよね。
なんとか訓練で克服してみたいです。
それと、昨日はようやく「ツレがうつになりまして」を読みました。
夫と二人で読んでいたら、「ああ、分かる分かる」なんて言って、
夫婦間の一服の清涼剤になりました~。
私が一番気持ちが入ったのは、著者のテンテンさんの
夫婦喧嘩のところ。
友達に「DVだ、DV!」なんて怒りのメールをしている壁一枚の
風呂場では旦那さんが首をつろうとしているのが、
深刻なんだけれど、笑えました。
(分かるわ~)
どうも上記の本にも書いてあったのですが、
うつ病とかこころの病になる人の身近な人って、
おおざっぱな人が多くて、あんまり細かな感情が
分からないんだそうです。
(これも分かるわ~)
だからなんとなく可哀想なんだけれど、
笑ってしまったりとかあるんでしょうね。
でもまあ、それでいいのかもしれませんね。
この二冊の本を読んでみて思ったのは、
じゃあわたしら家族はどうすればいいの~?と
いうこと。
うつ病患者を受け入れるということは、
まあ出来たとしても、
じゃあ自分のストレスはどうすればいいの?
ということでした。
「ツレうつ」では奥さん旅行にいったり、
息抜きを上手にしていましたが、
上記の本では、別に相談者をもつか(カウンセラー?)、
話しが出来る友人を持つ、などと書いてありました。
結局、ストレスを被っても、わたしら家族は
直接本人にバックしてはいけないようです。
(でも出来るかな~?とは正直な感想ですが・・・)
でも・・・と考え直しました。
というのは、
例えばもし、私がこの世で、
一人の理解者にも巡り会わずに、
たった一人で責められる立場にいたとしたら・・・?
その時にはおそらく折れてしまうでしょう。
病気になってしまうでしょう。
でも誰もいなくても、
自分で自分を肯定できていたら、
自分で自分を励ますことが出来たら・・・、
なんとかやり過ごす事ができるかもれません。
つまりは、自分で自分を支える、
自分で自分を持ち直す—
ってことをすれば、いいのではないかな?と思いました。
そうすれば、他人に振り回される事はありません。
私たち家族にとって大切なことは、この精神に他ならない気がします。
「ツレうつ」でもテンテンさんはあとがきにこう書いてありました。
私は暗い性格で、すぐにうじうじ悩んでいましたが、
ツレがうつになったことで、自分が明るくならなくては・・・と思いましたと。
そうなんですよね~。
結局は自分で自分の気持ちをなんとかするしかないんですよね。
他人に(例えそれがどんなに大事な人でも)自分の感情の処理を
任せてはいけないんですよね。
そう考えると、夫が「うつ」になるということは、
私も同時にたくさんの勉強をさせてもらったということで、
それはそれでよかったのかもしれないなあ~・・・などと思ってしまいました。
まあ、ながながと書いてしまいましたが、
そんな状況です。(^_^;)
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これを読んでいて思ったことは、
〝まじめかっ!?〟ということでした。
今ならさしずめ、無視かもしれないですね。
って外野の声です。
☆それでは今日もよい一日を。