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僕たちは、ようやく不夜城のように輝く、ガラスの塔の下へやってきた。 腕時計を見ると、午後8時50分。早ければ、そろそろ大人たちが広場から帰ってくる頃だ。 急がねばー。 僕とユーリ―は、緊張した面持ちで、互いに顔を見合わせると、大きくうなづいた。 …
開け放した子供部屋の窓から、遠くの方で、 チカッ、チカッと二度明かりがともった。 「ユーリ―だ!」 僕はすぐにベッドから飛び起きて、こちらからも暗闇に向かって、ランプを二度点滅させた。 そうしておいて、枕元に準備をしておいたカバンを肩からかける…
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