トナリのサイコパス

どこにでもいるヤバイ奴。そうあなたの隣にも―。さて、今宵あなたの下へ訪れるサイコパスは―?

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昨日、離婚届を出してきました。

こんにちは。

パモン堂です。

 

昨日、夫と二人で、お役所へ離婚届を出してきました。

 

二人で行ったのは、夫から、「離婚届を出したら教えてね」、

と言われたからです。

 

なら、二人で出しに行こうよ、となった訳です。

 

婚姻届だって二人で出しに行ったんですもの。

離婚届だって、二人で行ってもいいでしょ?

とは思う事です。

 

けれど、なんですね。

やっぱり二十九年もいたのですもの・・・。

精神的には参りますよ。

 

特に私は、この半年間、様々な出来事を思い出しては、

泣かなかった日はなかったので、余計です。

 

離婚届を出した時には、涙が溢れてきたし、

夫も目を赤くしていました。

 

そんなに泣くなら、離婚しなければいいじゃないか?と

いう声が聞こえてきそうですが、

そうもいかない。

 

今はいいけれど、やはり一緒に暮らしていた時には、

こんな穏やかな関係は持てなかったのです。

 

ここ数年、夫は私の話など全く聞く耳を持たなかったし、

私の方も、怒鳴られるばかりの毎日で、このままでは

死ぬしかない・・・というまで、追い込まれていたのですもの。

 

私たちは、とある映像学校の同級生。

趣味も同じ映画鑑賞で、お互いに大きな夢を持っていました。

もちろん、話も合っていたし、本当に大好きな人でした。

 

若い頃の私は、よく自分の幸運に感謝していました。

 

〝神様ありがとう~、こんな素敵な人と一緒にならせてくれて~〟と。

 

それがどうして、こんな事になってしまったのか・・・。

 

過去を紐解いていくしかありません。

 

その原因となったまずは、彼のうつ病の事を書かなければならないと

考えていたのですが、幸いなことに、過去のブログに、その経緯が

書かれてありました。

 

(ナイス!私)

 

なので、ここからは、その記事を貼り付けてみますね。

 

お読みいただけると幸いです。

 

 

何故彼は怒っている?そして何に怒っているのだろうか・・・?

 

2007-10-23 09:48:46

テーマ:怒れる人

 

夫が発病したのは、かれこれ8年前になろうかと思う。


きっかけはささいなことだった。


その頃住んでいたアパートの上の階の住人の足音が

うるさい!というものだった。


その時住んでいた上の住人は、若い大学生の青年で、

体育学科の方だった。


それまでは老夫婦二人っきりの生活だったので、

それほど足音は響かなかったが、

その青年が引っ越してきてから、

とたんに足音が気になるようになった。

 

アパート自体が太鼓のような作りになっているので、

歩くと多少の音がするのは当たり前なのだが、

彼は筋肉が詰まっているのか、歩くたびにドシンドシンと音がした。

 

そして部屋の中で体を鍛えているのか、規則正しい息遣いと音-?

おそらく腹筋でもしていたのだと思うのだが-が聞こえてきた。

 


夫は以前から不眠症だった。


そして不眠症の人が陥りやすい飲酒の問題も抱えていたのだ。


眠れないから、酒を飲む。


酒を飲むと、ますます眠れない・・・。

 

そんな日々が結婚当初から続いていたのだった。

 


アルコールの量が半端ではないので、

当然朝は起きられずに、遅刻、無断欠勤は当たり前・・・

ひどい時には、一週間、10日と連続して会社を休むこともあった。


それでもクビにならずにすんでいたのは、

奇蹟としかいいようがない・・・!

(まあ、戦力外ということだったのかも知れないが・・・)

 

そんないつ爆発するともしれぬ精神状態を抱えたまま、

私たちは生活していたのだった。

 

そんな時に、その「音」が表れたのだった。

 

夫はことあるごとに二階の住人に文句を言いにいくようになった。

 

最初は「すみません」と謝っていた学生も、

それが何度にも渡ってくると、居留守を使って出てこなくなってしまった

(当たり前だと思うけど・・・)。


でも当然「足音」がするので、居ることは分かっている。

 

そのうち、夫は眠れないので、

深夜深酒をして、前後不覚になり、

二階へと続く天井を箒の柄で突いたり、

大声で怒鳴ったりするようになってしまった。


私はとくに彼の足音がひどいとは思わなかったけれど、

確かに、最初の踏み出す一歩は強かった。


ドシィィィィィン・・・・と太鼓のような余韻が残るのが、

特徴だったのだ。

 

その時は天井からそういう音が降り注いでくるので、

思わず舌打ちをして「うるさいなあ・・・」とは言うが、

毎日の生活のことではあるし、

しょうがないことだと諦めていた。

 


それよりも何よりも、一日でも早く、このアパートから出て行きたいと

そればかりを考えていた。

 

私自身も「音」と「振動」には悩まされていたのだ。


もっと静かなところへ引っ越したいと思っていた。

 

だが、なかなか条件に見合う物件を探すことができずに、

焦っていた。


土日になると、新聞にはいってくる不動産のチラシをもって

出かけるのがその頃の日課といっても過言ではなかった。


だが、そのたびに金額やら、立地条件やらで、失望して帰ってくるのが、

常だったのだ。


しかも、夫は土日は朝から酒をかっ食らって寝ていた。

起きてくるのは、毎日夕方・・・。

 

そして、自分では何にも動かないくせに、

アパートはうるさいッ!と不機嫌をぶつけてくるのだった。

 

私の方も限界にきていた。

毎日「離婚」の二文字が踊っていた。

 


そんな時に、事件は起こったのだった-。

 

  

ここまで。

 

ありゃりゃ・・・。

今思うと、このころから、〝離婚〟の二文字が躍っていたのですね。

あはは・・・ですね。

 

 

でも、本当にそうなるとは・・・。

 

人生の変転を覚えずにはいられません。

 

 

 

 

☆それでは今日もよい一日を。

 

 

 

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