トナリのサイコパス

どこにでもいるヤバイ奴。そうあなたの隣にも―。さて、今宵あなたの下へ訪れるサイコパスは―?

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「ニャン太を探して」35

ナナコは、駅前の書店でパートで働いている。

 

それほどこの仕事に思い入れがある訳ではないのだが、しかし、この時ほど、朝起きて自分の行く場所が、そしてやる仕事があるということが、どれほど有り難い事かを身に染みて分かった気がした。

 

店長は、四十代の気難しい独身男だが、パート仲間のハナヱさんとは気が合った。

 

休み時間や手が空いた時などは、二人でよくお茶を飲みながら、互いの悩みや愚痴をこぼし合ったものだった。

 

だが、今回のことだけは、仲の良いハナヱさんにも言うことが出来なかった。喉まで出掛かってはいたけれど、いざ話そうと思うと躊躇した。

 

ある日、突然夫が狂ってしまいました。

お酒を飲んでは、夜中に暴れるんです。

それは突然始まっちゃうんです。

私は毎晩それを押さえるのに必死なんです。

一体どうしたらいいんでしょう。

 

ワタシ ハ イッタイ ドウスレバ イイノデショウカ ……。

 

そんな事を考えているうちに、最後にはいつもナナコは、涙目になってしまうのだった。

 

 

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昔、マウスで描いたニャン太の絵です。

へた~ですが、雰囲気だけでも伝わればいいかな?と思って。

 

 

つづく

 

 

7月から有料になりますね~。

どうすべ~…。