大掃除
2007-12-29 10:04:50
テーマ:日々つつがなし・・・
この所、大掃除をやっていた。
今年は夫の手助けが期待できないので、
必然的に一人でやるしかなく
(もっとも夫は結婚当初から、掃除をするなんて—
と激しく抵抗?し、何年も何もしなかったが、
とりあえず風呂掃除だけはさせていた。←私だと手が届かないから・・!)、
今年は、さすがに、病気だということが、
ようやく私にも「理解」できたので、
夫には一切、させなかった。
が、
私が毎晩遅く迄目の前で掃除をしているので、
「悪い・・・」と思ったのだろう。
だんだん嫌味を言うようになってきた。
「掃除をするなんて・・・馬鹿じゃない?」
「もっとやれ!もっと働け!」
「ほら、次、これをやれよ!」
子どもが非難の目でみると、
「こいつは好きで掃除をしているんだから」
などなど・・・。
一人で掃除を黙々とやる分には一向に構わないけれど、
目の前でどでんと寝っ転がられて嫌味や皮肉を言われるのは
敵わない。
もちろん、「やってくれて有難う」
なんて感謝の言葉があるわけでもない。
口を開けば、嫌味の連続・・・。
さすがに私もブチ切れそうになってきた。
山本文緒さんが「婦人公論」にうつ病の手記を載せていた時に、
ご主人のことが少しかいてあった。
ご主人は山本さんが八つ当たりをしているときに、
ひたすら、掃除をしていたそうだ。
掃除をすると、そこに集中できる。
嫌な事、辛い事も、そこで少し忘れる事ができる。
掃除にはそういう精神を安定させる効用もあるのだそうだ。
なんだかその話しを思い出しつつ、
せっせと掃除をしていると、
普段は夫と一緒になって掃除をさぼる息子が、
さすがに「お母さん、かわいそう・・・」と思ってくれたようで、
「こんなのを毎年、一人でやっていたなんて—」と
積極的に手伝うようになってしまった。
「お母さん、次は何をやればいい?」
「これをやるよ」
と今度は目の前で、息子がせっせと働く姿を見ると、
さすがに居心地が悪くなったのか、
自分の部屋へ戻っていってしまった。
まあ・・・数の論理だよなあ~。
しかし・・・私はこの子どもには、口に出せないくらい、
いろいろと世話になっているのだ。
(子どもというのは、いつでも毋親の味方で、
有り難い存在なのだ!)
妻には抵抗しても、子どもにはなかなか抵抗できないのが、
一応父親としての夫のプライドなのかもしれない。
そうしていると、この寒空に、夫は防寒着を着込んできて、
駐車場で車の清掃を始めたではないか!?
ええーっ!!!
一度もそんなことやったことのない夫が・・・!?
と思ったが、私はもう何も言うまいと決めた。
揶揄も、嫌味も、感謝の言葉も—
もう何も言うまいと思った。
これが普通なのだ。
家族みんなで大掃除をする、
これが普通の形なのだ。
何もいう必要はないだろう。
そう思った。
・・・しかし、せっかく洗車した車の上に、
子どもが二階から、絨毯のほこりをバンバンと払ってしまい・・・
車が埃まみれになってしまったことは言う迄もありません。
これは別に親父に反抗して・・・とかいう
思春期特有のものではないのですが・・・。
ウチの子どもは・・まあ、粗雑なのです。
ただそれだけなのですが、
なんだか我が家の図式を見せられたような気がして、
私は、ただハハハ・・・と力なく笑うしかなかったのでした。
まあ、そんな日々を過ごしております。
みなさまも大掃除されましたか?
掃除も奥が深いですね。
それではまた。