トナリのサイコパス

どこにでもいるヤバイ奴。そうあなたの隣にも―。さて、今宵あなたの下へ訪れるサイコパスは―?

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「レンゲの花の咲く頃に」1

かつて子どもだった、すべての人に捧ぐ――。

 

 

ある日、小さな魂が雲に乗って地上を見下ろしていると、悲しそうな顔をした女の人が見えました。その傍らには、やはり沈痛な面持ちの男の人が、彼女の肩を抱いて寄り添っていました。

 

小さな魂が「どうしたのかな」と思って見ていると、神さまがやってきて言いました。

「私のかわいい小さな魂よ、どうか頼まれてくれないか」

「なんですか、神さま」

 

小さな魂は、神さまが大好きだったので、神さまの頼みなら、何でも聞いてあげたいと思っていました。

 

神さまは、こう言いました。

 

今、地上では子どもが出来なくて、苦しんでいる一組の夫婦がいる。だから、慰めてきてもらえないだろうかと。

 

「いいですよ」と小さな魂は二つ返事で引き受けました。そんなことお安い御用のような気がしたからです。

 

そこで小さな魂は、他の魂たちと一緒に地上へ降りていくことになりました。

 

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つづく

 

 

 

嫁の心得

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