「キャッ!」
阿古屋さんが叫んだとき、風の恐ろしい唸り声に私は思わず耳を塞いでしゃがんでしまった。
「・・・・・・」
しばらくそうしていただろうか?気が付くと風は止んで静かになっていた。
そのとき、声がした。
「あれ?ここはどこだ?」
「—!?」
私は驚いて立ち上がった。そ、その声は先輩—?
振り向くと、裸の先輩が上半身を起こしてこちらを見ていた。
「あれ?お前、確か・・・一年E組の、相沢・・・真希?」
私のこと覚えていてくれたんだ、私は嬉しくて叫んだ。
「先輩〜!」
こうして早川先輩は生き返ったのだった。
つづく