家へ戻るとそっと二階の自分の部屋へ行き、窓から先輩に入ってもらった。
「お前ん家は二階の窓から入るのか?」
先輩はやれやれという顔で上ってきた。
「いえ、そうじゃないんですけど、バレるといろいろやっかいなので、先輩だけはここから出入りしてください」
「ふ〜ん」
先輩は何だか不承不承という表情で返事をした。
さてと—これからどうしよう・・・と私は思った。先輩が死んだことがショックで、なんとか生き返らせたい、とそればかり考えていたので、それ以上のことは何も考えていなかった。
「俺、どこに寝ればいい?ここかあ?」
そう言って、先輩が私のベッドに入ったので、私は慌てた。
「ち、ちょっと待って、そこは私のベッド」
「なあんだ」
そう言いながら、先輩はベッドから出てきた。
「きゃ〜〜〜!!」私は叫んだ。先輩は裸だった。あそこがピカーン!と光っていた。
私は慌てて弟の部屋へ忍び込み、パジャマを取って戻ってくると、すでに先輩はベッドの中で眠っていた。
「・・・・・・」
私は脱力した。力なく、先輩を見ると、その寝顔だけは、もとのステキな先輩で・・・。
私は思わず微笑んだ。
それにしても、今夜はいろいろな事があって疲れたなあ〜。そう思うと、私も急に眠くなり、欠伸を一つすると、そのままベッドに入り、すぐに眠りに落ちてしまった。
つづく