トナリのサイコパス

どこにでもいるヤバイ奴。そうあなたの隣にも―。さて、今宵あなたの下へ訪れるサイコパスは―?

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「ホラーな彼氏」11

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「真希、何してるの?早くしないと学校遅れるわよ!」

 

母親の声がドアの外からした。

でも、こんな格好では出て行けない。

 

ど、どうしよう・・・。

 

私は側にあったバスタオルで髪を覆って出て行った。

 

そして、母親の部屋から鬘を拝借すると、それを被って登校することにした。

部屋を出るとき、ベッドの中で「俺も学校行く!」と唇を尖らせていた先輩に、

 

「ごめんなさい、先輩。どうか、この部屋で一日中大人しくしていてください」

 

と頼んできたけど、わかったかどうか・・・。

 

「えーっ!」という目つきで見ていたから・・・。

 

私は「ご飯は?」と聞く母親の声を振り切って、学校へと向かった。

 

 

つづく

 

 

 

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