トナリのサイコパス

どこにでもいるヤバイ奴。そうあなたの隣にも―。さて、今宵あなたの下へ訪れるサイコパスは―?

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団地を通って、カトちゃんがくる

昨日は、志村けんさんがお亡くなりになったというのに、

今から、13年前のブログには、夫が加藤茶さんの夢を見ていると

書かれてある。

 

・・・う~ん・・・どんな夢だったのか・・・?

 

 

 

 

団地を通って、カトちゃんがくる
2007-10-29 09:04:11
テーマ:怒れる人

 

うつ病の夫と暮らしていて、何が1番困るかと言うと、
それはやはりコミュニケーションができない、ということだう。


結婚当初はもちろん、そんな人ではなかった
(もしその時わかっていたら、結婚はしなかっただろう・・・)。


コミュニケーションが出来ないとは、
例えばこんなことだ。

私が話しかけても、「ふん」などと相槌をうつだけで、
一言も喋らない。目をあわさない。
話の途中で、どこかへ行ってしまう、などだ。

 

この症状が出始めたのは、やはり前のアパートに居たときからだ
(私の言葉、存在そのものを無視するという)。


それまではまだちゃんと会話が出来ていたと思う。


そうかと思うと、今度は夫が話し始めると、
強行に自分の意見を押し通そうとする。

「こうでなきゃいけない」
「こうであるはず(べき)だ」


これにはまた私はうんざりさせられる。


まあ、話し方のクセだと思って、
聞き流せばいいのだろうが、
なかなかそうもいかないところが、
人間の悲しいところだ。

 

これが食事時にあると、もう最悪・・・。

子どもも含めて三人でごはんを食べているのに、
夫は子どもの言葉尻を捉えては、ネチネチはじまる。

 

「じゃあお前は、これをこう思うんだな!じゃああれもこうなんだな!」

子ども-
「いや、あれはこうだけど、これはこうなんだよ」

夫-
「おかしいじゃないか!あれがこれなら、これもこれだろ」

(話の内容が分からないので、伝わるかどうか分かりませんが、
一応ニュアンスだけでも・・・)


子ども
「はいはい、分かったよ。あれもこれもそうです!」

 

「お前、なんでも分かったって、簡単に言うなよな!それじゃあまるで
おれがごり押ししたみたいじゃないかよ!」


ごり押しだっちゅーに。
もう、どーせっちゅーねん・・・。


子どもも切れて、プイ!と自分の部屋へ戻ってしまった。


こんないやな雰囲気が今の我が家では起きている・・・。

 

やけに理路整然なので、こちらも太刀打ちできない。
しかも無表情で責めてくる・・・。


全くね・・・。
もう少しニュアンスとか、感じ、とか、雰囲気、とかで
物事を進めてくれるとありがたいんだけれどな。

 

なんでも白黒はっきりさせないと気がすまないらしい。


そんな夫も、調子のいいときもあり、
昨日は台風一過の青空の下、自転車整備にいそしんだらしい。

 

その反動か、今朝は居間でテレビを点けっぱなしで
寝ていた。


もちろん布団もなにも被っていないので、
大きな体を縮こませて・・・
「寒い・・・寒い・・・」と言っている。


これは会社に通っていたときにはおなじみの姿だった。

 

朝起きるために、朝まで起きようと、ずっとテレビを点けている。
だけど、結局は途中で寝てしまって、朝起きられない・・・という
不眠のサイクル・・・。

 

会社を休んでいる今となってはあんまり見たことのない姿だったが・・・。
また調子が悪くなっているようだ。

 

しかし、私は朝、久しぶりにその姿を見て、
こう思ってしまった。

 

なんとも哀れな姿だなあ・・・。

 

そう、私は本音を言うと、夫が哀れでならないのだ。


だからもうちょっとがんばってみようと思うのだ。

見捨てられないのだ。


またあの陽気で明るい夫に戻って欲しいのだ
(夢かもしれないけれど・・・)。

 

夫の部屋から毛布をとってきて被せた。

夫が何かをつぶやいた。

私は思わず「え?」と聞き返した。

 

「団地を通ってくるから」

 「誰が?」


「だから団地を通ってくるから」

「だから、誰が?」


「カトちゃんが」


・・・・・・。


夫は夢でもみているらしい。
それとも子供の頃にタイムスリップしているのか・・・。
(夫は子どもの頃、団地近くに住んでいた)

 

私には、夫が今、子ども時代をやり直しているようにしか、
思えないのだ。

 

大人になって他人をどう扱うかは、
本人が子どもの頃どう扱われたかに、
もっとも影響される―。

「殺人少年」 ドロシー・ルイス著 徳間書店より

 

 

☆それでは今日もよい一日を。