トナリのサイコパス

どこにでもいるヤバイ奴。そうあなたの隣にも―。さて、今宵あなたの下へ訪れるサイコパスは―?

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手伝おうか?

手伝おうか?
2008-01-12 15:58:11

テーマ:日々つつがなし・・・

 


このところ、酒を止めた夫は、
朝もちゃんと起きて来て、
ウォーキングを再開したり、
昼間に一人でお買い物を楽しんでいるようだ。

 

夜も早く寝ている・・・。

 

なんと健康的な生活だ・・・!

 

まだまだ無表情で、どこか感情が
置き忘れられているような感じだけれど、
確実に一枚一枚薄紙を剥がすように
よくなっている気がする。

 

昨日は、ウォーキングから帰ってくると、
「手伝おうか?」と部屋へ入って来た。

 

ちょうど夕食の準備をしていたところだったので、
驚いた。

 

そうなのだ。

 

夫は昔はよく、会社から帰ってくると、
こう言って入って来たのだった。
(今思えばなんと有り難い亭主だったのだろう・・・!なんまいだ、なんまいだ・・・。感謝の心を忘れていたのかも
しれないなあ・・・私・・・)


夫が私の手伝いをする—


そのことが嬉しくて、別に手伝わせる
こともない量だったけれど、
野菜を切ってもらったりした。

 

「どうしたの?珍しいじゃん?」と聞くと、

夫は、

「うん。なんだか病気の人も大変だけど、
家族の人も大変だと思ってさ・・・」と
言うではないか!?


ええーっ!?
ま、まさか・・・このグチブログを読んだとか・・・?
(もちろん、読ませることも半分期待してはいるが・・・)

 

と思っていると・・・

 

「まさか!?どうせ俺の悪口が書いてあるんだろ?」

と一蹴。
(ごもっとも・・・)


そうではなく、
図書館でうつ病の女子大生の書いた本を読んだのだそうだ。

 

その本には、その著者の文章の合間に、
母親のメモがついてあったそうだ。

 

そのメモには、娘が毎日毎日「死にたい・・・」とばかり言うので、
ついに、

「私が殺してやる!」

と包丁を持ち出した—

などと鬼気迫る日常が書いてあったらしい。

 

それを読んでいると、

「ああ・・・家族って大変なんだ」

と思ったそう。

 

なるほどね・・・。


夫が、自分のことだけではなく、
ようやく周りの人のことや、
他人のことに関心を寄せてくれるように
なったのは、とても大きいことだ。

 

やれやれ、ようやく一歩前進かな?
と思った。


こうして考えると、やっぱりうつ病って、
不思議な病気だ。

 

よく「うつ病は風邪みたいなもの」と言われるが、
あれは、別に風邪みたいな簡単な病気ということではなくて、
風邪みたいな誰でもかかる病気だと言うことだと思う。

 

だから、どちらかと言えば、精神病という重いカテゴリーではなく、
誰でも陥る心のロジック・・・?という気がするなあ。


そして、その最初の初期症状で、どう対処したか・・・?で、
その後の治療の長さが決まるのではないか?
という気がしている。


私たちは「こころの痛み」という訳の分からないものに対して、
あまりにも無防備だったのではないだろうか?

 

こころの痛みや、うつの初期症状になった時、
それはひとえに「休みなさい」というサインだったと
思うのに、薬をもらって、症状を押さえ、またがむしゃらに
働いてしまった。

 

休む事が無理な状況だったから、仕方ないのかも
しれないが、そのことが、結局は、うつ病にずるずると
引きずられることになってしまったのだ。

 

やはり体の言うことはちゃんと聞かなければならないのだ。
そして、自分から発するサインを見逃してはいけなかったのだ。

 

今はそう思っている。


少しでもおかしいと思ったら、休むこと—

そのことを肝に銘じて置かなければ・・・。

 

しかし、料理を作りながら夫は言った。

「三時間半歩き回ったけれど、
結局、退屈だった・・・。
やることがないって退屈だよ」

 

「ふ~ん」

 

「また、仕事にもどろうかな・・・?」

 

・・・う、う~ん・・・。

 

いいのか悪いのか・・・?
まあ、夫次第だけれど、
少しずつ気持ちが前向きになっていることは
確かなようです。

 

よかった!

 

 

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☆それでは今日もよい一日を。