トナリのサイコパス

どこにでもいるヤバイ奴。そうあなたの隣にも―。さて、今宵あなたの下へ訪れるサイコパスは―?

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2020-03-01から1ヶ月間の記事一覧

サイコパスによるサイコパスのための占い〜今、あなたに必要なメッセージ

イヒヒヒ! サイコパスによるサイコパスのための占いじゃ。 今日は、見た時がタイミング。 今、サイコパスのお前さんに必要なメッセージを、 オラクルカードから受け取ってみた。 心して聴くがよい。 今日は二択じゃ。 左の赤い鳥さんか、右の青の鳥さんか、…

「ホラーな彼氏」23

先輩はあの火事のときに、燃え尽きてドクロだけになってしまった。 そして煤だらけの黒いドクロになってしまったにも関わらず、まだ生きていた! だから私が机に向って宿題をしていると、スタンドの上から「ケケケ」と笑い声を立て、「そこ、間違っているぞ…

「ホラーな彼氏」22

焼け爛れた屋敷跡から、阿古屋が逮捕されて、パトカーに乗せられる場面がテレビから流れてきた。 阿古屋は森に迷い込んできた野良犬や野良猫を捕まえては肉屋に卸していたという。 その容疑で逮捕されたのだ。 そしてそれを販売していた肉屋の朝吉も―。 森は…

これ、凄くないですか?

何かわかります?ウチの近所の映画館で飾ってあった「キャッツ」の宣伝看板なんですけど…。すごーい!!って思ってしまいました。なんてダイナミックで活き活きとしてるの〜!って。この映画館のスタッフには、とても絵の上手い人がいるんだなぁーといつも感…

サイコパスによるサイコパスのための占い〜コロナの終焉はいつ?

イヒヒヒ! サイコパスによるサイコパスのための占いじゃ。 今日は、いま世の中を恐怖に陥れている、コロナが終焉するのはいつ? という事で、占ってみた。 恋愛じゃなくて、残念じゃったな。 そんな訳で、タロットカードを引いてみた。 ジャーン! そうした…

「ホラーな彼氏」21

私は先輩を貫いた魔法の杖を引き抜いて、高々と掲げた。 「あ、それは―」 阿古屋の顔が青ざめた。 私は大きな声で叫んだ。 「エコー エコー アッサラー!」 風が強くなり、窓ガラスがガタガタ揺れ始めた。 「エコー エコー ゾメラク!」 大釜を茹でている火…

コロナ・ウィルスのせいで

世の中、どこもかしかも静かですね~…。 お休みや時短のところが多いですね。 学校もお休みなのに、子供たちの姿もそんなには見ません。 みんな、何しているんだろう…? まあ、地球規模でこのウィルス、広がっているようなので、 行き過ぎたスピードを落とせ…

「ダウントン・アビー」を観てきました~!

映画『ダウントン・アビー』1月10日(金)公開/予告編 NHKで放送していた海外ドラマかな? ドラマの方は観ていなかったのですが、 なんとなく面白そうだったので、 観てみました。 こういうたくさんの人物が出てくる映画って、 それぞれの人の動きを全部…

「ホラーな彼氏」20

「え!?でもそんなことをしたら、先輩が死んでしまう・・・」 先輩は首を横に振った。 「いいんだ。それでいい・・・」 そして、 「お前、もう二度と眠っているヤツを起こすなよ」 と言ってフッと笑うとそのまま息を引き取った。 その顔はやすらかだった。 …

「ホラーな彼氏」19

そんな私の目の前に阿古屋が立ちはだかった。 そして私は捕まえられてしまった。 阿古屋は私の羽交い絞めにして、先輩に言った。 「この子の首をへし折られたくなかったら、こっちへおいで!」 「・・・・・・」 先輩は迷っているようだった。 「早くッ!」 …

「ホラーな彼氏」18

トントンと私の足を叩くものがある。 見ると、私の側に倒れている先輩だった。 先輩は私の顔を見て、「にげろ」と声を出さずに言った。 「・・・・・・」 ―でも、先輩。先輩を置いて逃げるわけには・・・。 ―俺は一度は死んでいるんだ。お前だけでも逃げろ。…

「ホラーな彼氏」17

気がつくと、トラックは森の中を走っていた。 すでに辺りは暗くなり、月がでていた。 「・・・・・・」 車が止まると、そこは魔女阿古屋の屋敷だった。 私と先輩はそれぞれ朝吉の両肩に担がれ、屋敷の中へ入っていった。 どさりと床に投げ出されると、そこに…

「ホラーな彼氏」16

先輩は困ったような慌てたような顔で、腹を押さえるが、 それは止まらない。 道行く人が何事かと、鼻をつまみながらこっちを見ていた。 私はなんとかしなければと思いつつも、もう力がでなかった。 私はその場にへたり込んだ。そして祈った。 「神さま、助け…

「ホラーな彼氏」15

学校から離れた所で、電信柱に摑まりながら、 ようやく私たちは一息ついた。 それにしても体が重い。思うように動かない。 息も切れる。膝が痛い・・・腰が痛い・・・。 眼がかすむ・・・。 ハアハア大きく息を付いていた私は、泣きたくなった。 何だかさっ…

公明新聞に載りました〜!

こんにちは。パモン堂です。さて、拙著「嫁の家出」なんですが、2月24 日、月曜日の公明新聞紙上にて、紹介されました〜!わー、パチパチパチ。文芸評論家の細谷正充さんが、ご紹介くださいました。ありがとうございます!感謝、感謝です。まだ見ておられな…

「ホラーな彼氏」14

階段から落ちた私を先輩が抱きとめてくれた―。 「せ、先輩・・・」と思った瞬間、私を受け止めた衝撃で、 先輩の左手がポロリ!と取れた。 「ぎゃ~~~!!!」 私たちは同時に叫んでいた。 先輩の手が取れたのだ。なんと、腐っていたのだ。 その声を聞きつ…

サイコパスによるサイコパスのための占い〜今月の流れ

イヒヒヒ!サイコパスによるサイコパスのための占いじゃ。今日は、3月に入ったので、今月の流れを見てみようと思う。世の中はコロナパニックになっておる様じゃが、果たしてサイコパスのお前さん方には、どんな一月が、待っておるのじゃろうか。ワクワクじゃ…

「ホラーな彼氏」これまでのあらすじ

こんにちは。 パモン堂です。 連日更新しております、「ホラーな彼氏」ですが、 お楽しみいただけていますでしょうか? さて、明日からいよいよ後半へ移るのですが、 早川先輩…大変な事になってしまいましたねー。 ボロッって何?ボロッって…。(^^;) 主人公…

「ホラーな彼氏」13

放課後—。 長時間堅い椅子に座っていたせいか、腰が痛い。背中も丸くなってしまっていた。椅子から立ち上がるときに、つい 「どっこいしょ!」と言っている自分に気がついた。 「—!」唖然とした。 朝よりおばあさん度が増している〜。そう言えば、目がかす…