そんなある週末のこと、ナナコが外出先から帰ってくると、珍しくリョーヘイが起きていた。そして、 「ったく、うるさくて、寝られやしない」とぼやいた。 「どうしたの？」とナナコが尋ねると、 「あいつだよ」そう言って、リョーヘイは腹立たしそうに天井を…

こんにちは。 パモン堂です。 離婚して一番戸惑うのは、元の自宅へ帰ることです。 やっぱり長年住み慣れた我が家ですので、 帰ってくると当然、こうなります。 息子は、「ここはお母さんの家なんだから、 〝ただいま〟でいいよ」と言うのですが、 元夫がいる…

こんにちは。 パモン堂です。 昨日、絵画教室の先生から、 カモミールをいただきました。 お茶にするのは、お花だけで、 葉っぱの部分は、お風呂に入れたり すると良いそうです。 写真を撮った後、お花を摘みました。 美味しいお茶になるかな？ 今、部屋の中…

ナナコは、ツトムが小学校へ入学すると同時に、駅前の書店でパート勤めをするようになった。子供が学校へ行くようになると、ナナコには何もすることがなくなったからだ。 最初は楽しかった十円二十円をみみっちく節約する主婦の生活にも飽きてきた。もともと…

ある夜、また台所から明かりが漏れていた。 ナナコがドアを開けてみると、目が据わり赤い顔をしたリョーヘイが、日本酒をちびりちびりと飲んでいた。片方の足を別の椅子に乗せてだらしなく座るその姿は、まるで赤鬼のようだった。 「……」 あまりの変貌ぶりに…

こんにちは。 パモン堂です。 コロナ感染による自粛要請のためか、 最近、迷惑メールが増えていませんか？ （フィシング詐欺をやる人が、テレワークなのか、 それとも仕事がなくなってやっているのか？） 以前は、土日になると多いなぁ…と思っていたのですが…

会社にいる頃にも、しょっちゅう遅刻してくるリョーヘイの事を、ナナコは気になっていた。 「いやあ〜夕べ飲み過ぎちゃってさぁ」と入ってくるなりそう言って頭を掻くリョーヘイに、周りの同僚達は、「またあ」と言いながら、苦笑いをするだけで、別段咎める…

つづきです。 本当にね～・・・。 なんで私は、こういうサインを見逃していたのか・・・。 難しいですね・・・人との付き合いは。 ☆それでは今日もよい一日を。

こんにちは。 パモン堂です。 毎日、コロナの話ばかりで、嫌になっちゃいますね～。 なので、少し癒しのお写真です。 まさに、日本の原風景。 春の小川って感じですね。 音もあればよかったのですが、 残念ながら、採っていません。 なので、この歌を皆さん…

異変はその夜に起こった。 夜中に、ナナコがリョーヘイとの間にツトムを寝かせ、三人で川の字になって寝ていた時だ。突如上から、ずしんずしんという音が降ってきたのだ。寝ぼけ眼で起き出したナナコは、やはり同じようにどんよりした眼差しのリョーヘイに向…

わずか7分で終わった別れ話…。 当時の雰囲気が伝わればいいかな…？と思い、 アップしました。 やっぱ、今思うと切ないですね～…。 ☆それでは今日もよい一日を。

こんにちは。 パモン堂です。 昨日の朝、急に電話で起こされました。 電話の相手は妹で、お姑さんが倒れたので、 一緒に付き添いをして欲しいということでした。 妹のお姑さんは、最近、肝臓がんで、手術をしたばかり。 けれど、このコロナ騒ぎで、早めに病…

「おなかいっぱいたべたので、もう眠くなった。さあ、あなたのおへやへつれていって、きぬのねどこの用意をしてください。いっしょにねることにしましょう。」 お姫さまはこれをきいて泣きだしました。つめたいカエルのことをおもうと、身の毛もよだつほどで…

ナナコは、よく仕事が休みになると、昼間でも薄暗い台所の椅子の上で、手足を広げて大の字になり、腹を見せながらいぎたなく寝ているニャン太を見下ろした。 他のオスにやられたのだろうか、いつの間にか鼻の頭には、しっかりと引っ掻き傷が作られていた。体…

イヒヒヒ！ サイコパスによるサイコパスのための占いじゃ。 今日は、友達のぐた子さんが死ぬ思いをして、作った 動画のアップじゃ。 心して見るがよい・・・と言いたいところじゃが、 相変わらず、音声が切れ切れで、とても聞きにくいんじゃ・・・。 なので…

外飼いになると、いろいろと不都合なことも起きて来た。 ツトムがある日、いつものように、ニャン太の耳掃除をしていると、そいつは発見された。それは、毛の中でピョンピョン飛んでいる小さな茶色い虫で……。 つまり、そう、ノミだった。 慌てたナナコは、ニ…

やっぱりいいですね。(*´з`) 時をかける少女 - 原田知世 皆で歌いましょう♪ ☆それでは今日もよい一日を。

そう熱弁を振るうナナコに、リョーヘイも最後には根負けした。 だが本音を言うと、リョーヘイも毎夜毎夜繰り広げられる、外へ出せ出せというニャン太のコールに、睡眠を邪魔されていたのだっだ。 リョーヘイはただでさえこの頃、不眠症に悩まされていた。夜…

「転校生」「時をかける少女」大林宣彦監督が死去、82歳 新作公開予定日に旅立つ 2020年4月11日 07:42 死去した大林宣彦監督 ［映画.com ニュース］ 大林宣彦監督が、4月10日午後7時23分、肺がんのために東京・世田谷の自宅で死去したことがわかった。82歳だ…

体の大きくなったニャン太を狭い台所だけで生活させておくのは不可能だった。ナナコたちの次の課題は、ニャン太を外へ出すべきか否かというものだった。 リョーヘイは外へ出す事には真っ向から反対した。家飼いのネコは外へ出すべきではない。大家さんに見つ…

色ボケが、家庭を救う 2007-11-16 12:36:41 テーマ： 日々つつがなし・・・ 子どもが朝起きられずに、｢今日は休む」とのたまう。 ウチの子どもは中学の時に、不登校児だったので、 また悪しき兆候がでたようだ。 ちょっとしたことで、やる気を失う。 そして…

こんにちは。 パモン堂です。 昨日は、地球への愛を贈ってくださって、 有難うございました。 私たちが愛を贈ることによって、 徐々に地球も癒されていくと思います。 というのも、どうも私には、今回のコロナ騒動・・・ 人類の行き過ぎた行動が、元になって…

というのも、ナナコがニャン太を抱いて、アパートの庭を散歩していた時だった。 通りの向こうから大きな犬を散歩させている人が近づいてきて、あろうことかその犬は、ニャン太を見るなり吠え始めたのだ。 その瞬間、ニャン太は泡を喰って逃げ出した。 ナナコ…

明日は 2007-11-13 13:35:18 テーマ： 日々つつがなし 明日は夫の誕生日。 毎年メニューも決まっていて、 変わり映えがしないのだが、 今年は今、休職中ということもあって （はたまた、最近料理に目覚めたとかで）、 自分で料理をするという。 しかも、全て…

こんにちは。 パモン堂です。 五月に予定していた、私が開室する文章教室があったのですが、 このコロナ騒ぎで、お借りしていた教室が閉鎖されることになりました。 再開は夏頃の予定です。 宣伝のために、地元のフリーペーパーに掲載予定だったものも 取り…

ただでさえナナコにはニャン太の世話は荷が勝ち過ぎた。 ナナコには朝起きるとすぐに、食事の用意をしたり、ツトムを起こして学校へやるなんていう大事業があったし、それが終るとすぐに、自分も仕事へ出掛けなければならなかった。 だからネコの世話までし…

こんにちは。 パモン堂です。 昨日は、息子の誕生日でした。 そして、なんと、初出勤日でもあって…!? 二重のお祝いになってしまいました～。 …というのも、ウチの息子、 入職日の健康診断で、微熱があると言われて帰されて、 一昨日まで、自宅待機をさせられ…

ところが、恐る恐るナナコが皿に入れてやると、ニャン太はそれを勢いよく食べ始めるではないか。人間にとっては無味乾燥なものでも、ネコにとってはおいしいものらしかった。 それを見ながらリョーヘイは、 「このカリカリなら、ウンチの処理も簡単らしいよ…

こんにちは。 パモン堂です。 今日の夕方、いよいよ非常事態宣言が発動されるそうですね。 なんだかなあ～・・・。 あれよ、あれよ、という間にここまで来てしまいましたね。 ウィルスが、こんなに人類に脅威を与えるとは・・・、 思いもしなかったです。 工…

子ネコとの生活はある意味、無謀だったのかもしれない。 二ＤＫのアパートには、大人二人と子供一人だけでも充分狭いのに、それに予測不能な生き物まで加わったのだから。 まずナナコたちが困ったのは、子ネコのトイレトレーニングだった。玄関の狭い三和土…